日本語と英語と宇宙語

こどもたちは、どのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか。

保育園でたくさんの子供を見ていると、不思議な感覚に襲われることがあります。

子供たちは、言葉を越えてコミュニケーションをとることができているのが分かるからです。

音にすらなっていないはじける覇気のようなもので伝えようとする子もいます。

それを受け取った時、なんとも言えないその子との一体感を感じます。

日本語でもない、英語でもない、宇宙語での会話が成り立っているのです。

今回は、保育士の私からみた「子供の世界にある言葉」に注目したいと思います。

言葉をいつから話始めるか

いつから言葉を話しはじめるかは、本当に個人差があります。

だいたい一歳くらいで、それまでに聞いてきた言語を理解して話始めます。

それは感動的な出来事です。

しかしもっと面白いのは、言葉が話せるようになる前の段階です。

なぜなら、言葉による思考がない世界だからです。

つまり、100%感情の世界を体験しているということです。

感情は、思考がないところにしかありません。

人は考えると同時に感じることはできないものです。

考えるか、感じるか、どちらかしか一度にはできません。

子供たちの世界は、感情の世界なので、ガチガチの言葉はありません。

あるのは感情そのものです。

よってコミュニケーションは宇宙語で行われています。

宇宙語は感情でできたものです。

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子供は言葉の天才

話しはじめた子供たちは、みるみるうちに言葉を習得していきます。

一語文からはじまって、だんだん文章になっていくのは見事なものです。

日本語の環境では日本語を、英語の環境では英語を。

自然と周りの音に合わせて、同じように発音できるようになっていくものです。

音の羅列で言葉が作られていくのは、人間独特の仕組みです。

音のならべ方によって、別の意味になる。

その土地で生まれた音が、次の世代へと受け継がれてゆく。

この大きな流れの中で、言葉は時代に合わせて変化していきます。

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言葉はすでにお腹のなかで、聞いている

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お父さんになつくかどうかは、お腹にいるときに話しかけてもらったかどうかで決まるそうです。

私は父親が近くに来ると泣いてしまうような子だったので、どうやら話しかけられていなかったようです。

いずれにしても、お腹の中にいるときから聞いたり感じたりしているということ。

つまり、もし子供に英語を話せるようになってほしい場合は、お腹の中にいるときから聞かせていくのが良いでしょう。

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言葉は音のあつまり

言葉を話せるようになった子でも、宇宙語を話している子もいます。

2歳、3歳以降になると、音がついた宇宙語である場合が多いです。

ぬいぐるみや、レゴブロックの人形同士が会話を交わしている遊びをしている時、宇宙語が聞こえてきます。

私自身も、音を思いのままに並べてごっこ遊びをしていたのを、今でも覚えています。

感情を音にのせて発する感じを、懐かしく思い出すことがあります。

あの頃は思考が少なく、感情の多い時期でした。

言葉を自在に使えるようになり、思考優位となってしまっている今。

今こそ感情を表現できる素晴らしい言葉というものを、大切に扱い、素直に使っていかないといけませんね。

宇宙語を話している子供たちを見ながら、大事なことを教わった気がしました。

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