冬のオリンピック
2022年冬季オリンピックが開催されていますね。
冬オリンピックは、雪の降る地域からの出場が圧倒的に多いです。
そんな中、ハイチから出場の選手がいました。
ハイチといえばよく地震のニュースに出てきた国です。
ハイチは、中南米のカリブ海に浮かぶ島にある、常夏の国。
年間を通して蒸し暑い気候がみられます。
そんな国から来た、19歳の選手は言いました。
「ハイチ最初の冬季五輪代表になるなんて夢のようだ。ハイチが地震や災害の話題ばかりではない国だということを示せたらいい」
朝日新聞digital
彼はハイチ代表として、アルペンスキーの選手に選ばれました。
世界の舞台に立つという、とても大きなことを成し遂げたのです。
孤児院にいた
この選手は、孤児院で過ごした時期もあったそうです。
その後、イタリア人の夫婦に養子として育てられました。
イタリア人の新しいお父さんが、熱心にスキーを教えてくれたといいます。
たくさんの時間と愛情を注いでもらったと思います。
市民権のあるフランスからの出場を諦めていたとき、母国ハイチからのオファーがあったそうです。
この選手は幸運にも、ハイチから出場することが決まりました。
愛情がうんだ結果
オリンピック出場は、お父さんからの愛情があったからこそ勝ち取ったものだと言えます。
もちろん、本人の素質があったことは前提にあります。
その上で、能力を育てる環境があったからこそ、素質が才能に実りました。
人を育てるのは人。
人と人の間にいるのが人間。
ハイチの少年は、あたたかい人からの愛情によって「選手」になったのです。
意図の糸
私たちは、生きていく環境は選ぶことができます。
しかし、育つ環境は選べません。
この選手に、強い意志があったことには間違いありません。
それ以前に、強い意図があったのだと思います。
つまり、心に決めてきたことがあった。
ハイチに生まれ、「偶然」養子にもらわれた。
そして、スキーをやる環境になった。
これは偶然なのでしょうか?
色々な人の思いと彼の意識が重なったところに、彼の運命が開かれていったようにみえます。
本当は、関わる人の意図が糸のように交わり、交わった部分だけが実現化している。
私には、そのようにみえます。