記憶に残るもの

小さいときの記憶がある人は多いと思います。

子供の中には、胎児の頃の記憶を持つ子もいます。

「上から見ていた」

と言う子もいます。

「このひとをおかあさんにしよう」

そう決めてきたと言う子もいます。

いずれにしても、子供は親を選んできています。

こんな私を選んできてくれた。

ふわふわとしていて地に足のつかない私を。

少なくとも子供時代は、一緒に生きようと思ってきてくれたんだ。

本当に色々と、教えてもらったなぁ。

しみじみと感じます。

子どもは親の成長を助けるためにやってきます。

子供の魂は、親の魂より優れている所以はそれです。

空からみえるもの

空から見た私は、きっと現実をしっかりと生きているようには見えなかっただろう。

きっと、あちこちとふらふら出かけて、根なし草のように見えただろう。

そんな私が子供をもって、どうしても地に足をつけざるをえなくなりました。

子どもは基本的にいつも同じ場所で育てることになるから。

子どもを連れて沖縄に移住しようとしばらく住んだり、海外に行ったりもしたけれど..、

子どもは同じ地に住んで、育てていく必要があった。

そして、仮暮らしだと思っていたこの暮らしこそが、本物の暮らしだった。

最近そのことにようやく気がついたのです。

本番。

実は今が、「本番中」でした。

常に人生の本番をやっています。

間違えることは多々ありますが、同じ場面は一度しかありません。

誰と出会うか、どこに行くか、舞台設定はある程度決めてきました。

全部は、総合的にみればうまくいっています。

いいところに着地することは、うすうす感じています。

帰結する地点は、実はなんとなく分かっています。

たとえ今、思い通りにいっていないようにみえたとしても。

空の上から見ていたのですから。

その人のお腹に入ることも。

それからどんな人と出会うのかも。

すべては、記憶の中に入れ込んできているのです。